あらすじ(シネマトゥデイより)
2001年、ニューヨーク。NYUの聴講生タイラー(ロバート・パティンソン)は6年前に兄を失った喪失感から抜け出せず、家族を顧みない父(ピアース・ブロスナン)に反発していた。ある日、ひょんなことから言葉を交わしたアリー(エミリー・デ・レイヴィン)と親しくなったタイラー。家族のことで傷ついた過去を持つ2人は、強烈に惹(ひ)かれ合っていくが……。
冒頭で母を殺されるヒロインと、兄が自殺した主人公の2人に共通する喪失感。
その喪失が二人が接近することによってだんだんと埋まっていき、妹のいじめがきっかけで、父親との確執を乗り越えたりと家族にも波及していく。
これでめでたしと思いきや、映画ラストではそれ以上の喪失が待っている。
その喪失が二人が接近することによってだんだんと埋まっていき、妹のいじめがきっかけで、父親との確執を乗り越えたりと家族にも波及していく。
これでめでたしと思いきや、映画ラストではそれ以上の喪失が待っている。
ラストの黒板に書かれた日付でピンとくるのだが、人によっては、そのオチが必要だったのかどうか今イチ分からず、少々強引な印象も受けるかもしれない。
しかし、その部分の是非は別として、ヒューマンドラマとしても良いシーンも多かった。
しかし、その部分の是非は別として、ヒューマンドラマとしても良いシーンも多かった。
ガンジーの言葉は本当は、
あなたのすることのほとんどは無意味であるがそれでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく世界によって自分が変えられないようにする為である。というものだけど、この映画では「何故なら誰もやらないからだ。」 になっている。
喪失を乗り越え行動をすることをやめてはいけないというメッセージがヒロインが地下鉄に乗るラストシーンであり、これはアメリカが911の喪失からその出来事を乗り越えて再生することとダブルミーニングになっている。
...ということも含めて、エンディングを観て、もう一度最初から観た。
★★★★☆
p.s.そういえば今日は第85回アカデミー賞の発表の日だね。
〈参照〉
http://www.cinematoday.jp/movie/T0010336
http://www.geocities.jp/aimiyume/gangi.html