本書は教養とは何かを各分野の人に聞いたインタビューや本を紹介する一冊。
様々なジャンルの参考文献が紹介されていたので読んでみた。
二十代は服装などの外見的なもの、世代が上がるに連れて段々と歴史や日本文化に興味のあるようになっていく。
意外にも音楽など芸術分野は30代が一番関心が低く、逆に40代の方が一番高いなど興味深い。若者は忙しいらしい。。
ライフネット生命の出口氏のインタビューが良かった。
”「人生の豊かさは喜怒哀楽の感情の総量だと思っています。」いいことをプラス100、悪いことをマイナス100と表した場合、「プラスマイナスゼロではなく200になる」”さて、本書は最後の項が肝である。
最近の一部雑誌などの論調でもそうだけど、教養というものを何か格式高いものにしようとしている節も見られる中、本書も例外ではないという印象を抱いていた。
トリを飾る松岡正剛氏のコメントが素晴らしい。
”大事そうで誰もが知っているから自分も知っておかなくてはいけないような崇拝すべき何かではありません。” ※『教養は全てがつながっている』参照
氏が言うだけに清々しく重みがある。
教養は自由になるためにある。世界は自由だ。
★★★☆☆
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書評