0 コメント

スマートフォンって何?

火曜日, 4月 19, 2011
「そんなの知ってるよ」って?
今日は、時間があって現行機種でiPhone以外の携帯電話機種のほとんどを触ることができ、感じたことがあったので、スマートフォンについて書いてみようと思う。


今のビジネスに注目してみると一つの事に気が付く。それは時間の取り合いということだ。
何も今回タイトルのスマートフォンだけではない。
ゲーム機や雑誌、映画などが人間の限りある資源である可処分時間の取り合いをしているのである。

前置きはさておき始めにスマートフォンとは直訳すると賢い電話という意味でそもそも日本の携帯電話は"賢かった"という経緯がある。
ドコモのFOMAに始まったTV電話やお財布ケータイなど未だにいわゆるスマートフォンには搭載されてない事が多い。仕様が日本でしか使えない電波帯だったり独自仕様にしてしまう為である。日本の機種は送信と受信の電波帯域が世界標準と逆だったりもする。ガラパゴス化とはこの事を指す。 素晴らしいけども輸出が出来ないし、外国製の良い機種があっても輸入しても使い物にならなかった。あしかし日本の内需向けに作っている間はそれで良かったのだけど。ただ、その間にAppleはiPhoneを発売し、世界を席巻した。元々開発していたiPadを中断してまでiPhoneを出したのがAppleの凄いところだ。

こういう標準化や全体設計(アーキテクチャ)が弱い為に起こる問題は、最近では原発停止による電力不足問題で話題になっているスマートグリッドにも通じる話にもなるのだけれど、それはまた次の機会にしよう。

スマートフォンは元々インターネットをPCじゃなくても携帯電話で見られる様になっている事が特徴だが、まだまだ性能も電波も貧弱な為それを効率良く見る為にアプリケーションが乱立しており言わば専用ブラウザの集合体と言って良い。iPhoneのTwitterアプリなども専用ブラウザの1つである。

ただEメールをPCのものと同期出来たり、カレンダーを共有したりすることは今まで使ったことが無い人は驚くだろう。日本人は、元々携帯電話にメールアドレスが各キャリア毎に割り振られていた為に、メールは独自の進化をしていたので、iPhoneのあのメリケンな絵文字はショックな人もいるみたいだが(笑)欧米ではメールアドレスの割当がなかった為ショートメール(SMS
が定着し、その背景を元ににTwitterが生まれたりもしたわけだ。

日本のメーカーがなぜAndroidを進めているかと言えば、理由は簡単でOSが無料で配られているからである。今まで端末毎に作っていたのOSが無料で手に入るのならコストカットも出来て乗らない手はないわけだ。ただそれは端末の平準化、汎用化
コモディティ化をより進めることにもなる。

Appleは単一の機種を作り続ける。単一で大量に生産するため、サプライヤーからの調達も断然有利でハードでも儲け、ソフトでも儲け、そのソフトの中には音楽、ゲーム、雑誌、映画全てを一つのアカウントで決済出来るiTunesというエコシステムが有り、今度は広告にも進出しようとしている。

一方で、Googleは収益の90%以上が広告によるものとなっており、いまだ同じ土俵で戦っていないことが分かる。今のところ端末の扱いやすさもその部分に比例していて、私が実際に触ったなかでマシだったのはDocomoのギャラクシーSだった。ただし、そんなギャラクシーSでもアプリの使いやすさ、クレジットカード以外で決済出来ないAndroidマーケット、フリック入力の精度(ここ超重要!!)などなど完成度がまだまだ低いと感じた。その他は説明するまでも無い。正直期待外れのクソ商品バッカリだ。
今度、今話題のXperiaArcとMEDIASについては触れる機会があったらここに追記しようと思う。
そして、今後のスマートフォンはガラケー慣れした人たちにも受け入れられるようにi-modeやガラケーみたいなスタイルのスマートフォンが出て来るようである。今後も出てくるアッと驚く様な商品に早く出会いたいものだ。

追記 翌日早速ヨドバシカメラで触る機会があったのだが操作感に関してMEDIASXperia Arcも全然iPhoneに至ってない。残念だがメーカーはもっとiPhoneを研究した方が良い。


iPhone vs. アンドロイド 日本の最後の勝機を見逃すな! (アスキー新書)
夏野剛 アスキー・メディアワークス 売り上げランキング: 22594
ケータイからスマートフォンに乗り換える本 (日経BPパソコンベストムック)
戸田 覚&アバンギャルド 日経BP社 (2011-03-29)売り上げランキング: 3795
Share This To :
 
Toggle Footer
Top