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情報との距離感

火曜日, 2月 12, 2013
日々飛び交うさまざまな情報。その内容によっては自分が全く知らないこともあるだろう。それについて自分で書籍やネットで調べることは出来ても全ての事柄を深く知ることは出来ない。
これについての論考がクーリエジャポン1月号から掲載されている瀧本哲史氏の『そのニュースが君の武器になる』という連載で載っているのだが、毎号参考になることばかりだ。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 03月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 03月号 [雑誌]
(2013/01/25)
不明

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メディアにはTwitterなどのマイクロブログから著名人がやっているブログやメルマガもあれば通信社の一時情報、新聞や雑誌などの紙メディア、ラジオなどの音声メディア、映像で届けるテレビなど色々な種類がある。そしてこの情報の種類によって距離感が異なる。
情報との距離が近ければ近い程、受け手である私たちのリテラシーが問われる。
個人的にはネットからの情報に1番触れる機会が多いが一時情報だけだとその背景を知ることが出来ない為に色々前提になる知識が必要になる。知識を持たない人は俗にいう釣り記事にも過剰反応したりしてしまう。これがメディアリテラシーが必要な理由だ。
しかし上記で記した通り、全ての知識を持ち合わせることは出来ない為にある程度の記事は読み飛ばすしかなくなるが、現在、SNSなどが中心になって情報との距離感が近くなっている為、ノイズ情報に翻弄している人が増えてるのではと危惧する場面も増えてきた。

情報に応じたを適度な距離感をとることが重要である。

クーリエジャポン2月号の連載から引用
現場に近いところにいて、情報を集めることはもちろん重要なのだが、逆に現場にいてありとあらゆる情報を集めようと、センサーのS/N比をなんでも情報を拾う方向に調整すれば、結果的にノイズに埋もれて、大きな流れを見失う。
つまり多過ぎる情報は処理出来なくなるということだ。こういう時は情報の更新が比較的遅いメディアで距離を適正に保つ方が本質を見失わないと書いていて確かにその通りかもしれないと思った。

「一定の距離感による、適度な理解と寛容さ」をどのように作っていくかがこれからの課題になる。
現実に目覚める為に有効なのは、外部の目から報道する「弱いつながり」のメディアではないか。
これは上記連載Vol.1とVol.2の格言である。まだ氏の著書であるベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』については未読ではあるが是非近いうちに読んでみようと思う。まだこの連載は現在発売中の3月号で3回目なので気になる人はクーリエジャポンでたった見開き2ページだけのこの連載だけでも書店で立ち読みしてみてはどうだろう。
科学のリテラシーに関して触れた書を小飼弾氏が上梓されたそうなので合わせて読みたい。


 
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