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家電業界軒並み赤字

月曜日, 2月 06, 2012
読売新聞のものづくり大国に危機…製造業、決算総崩れ ものづくり大国に危機…製造業、決算総崩れを見て。

ここ最近、連日のように日本の家電メーカーの赤字についてのニュースで賑わっている。

なんか違和感というか問題の本質を掴んでいない気がする。

大体ニュースで取り上げられる赤字になった要素は以下の三つ。

1.円高
2.部品供給元のタイの洪水の影響
3.サムスンなどの韓国勢の躍進

しかし実態は昔ながらの【テレビという存在】そのものが斜陽しているのだ。
価値観が多様化した時代にインターネットがある以上、テレビ放送だけでは伸びないのである。
もう今はソフトの時代でハードだけを売り、作っても利益はでない。
つまりジリ貧である。
これは大前提でみんなが共有すべき認識だと思う。

だから今ハードだけ売ったり作ったりしている所は大半が淘汰されていくだろう。

円高が原因ならば、円高で苦しんだ日本の分だけサムスンは儲かったはずだ。(当然儲かっていない)
タイの洪水の影響が問題ならば供給が不足するので価格は上がったはずなのだ。(むしろ下がった)

だから仮に上記3つの問題を解決出来たとしてもそれは焼け石に水なのである。

「ライフスタイルそのものを変えていく製品を作る。その為にはリスクもとる」と新しくSONYの社長になった平井氏が言っていたが、今足りないことはまさにそれがなのだ。

それともう一つ重要なのは損切りの上手さ。

昨日テレビでは「子会社の社員から始まり、本社の社長になるとはなんというサクセスストーリーでしょうか。」としょうもないコメンテーターが言っていたが、今世界で活躍してるIT系の社長は皆ガレージから始めた創業者ばかりだ。

「こつこつサラリーマンから社長になるのが素晴らしい」という幻想がまだあるのかと驚いた。
高度経済成長期にはそれで良かったわけだが、社内競争でしがらみに耐えながら最後やっと社長になるのと、やりたい内容で会社自体を作り自由に競争し切磋琢磨しやっている人達ではどちらが時代の先端に追いつけることができるのかは当たり前なのだけど。

それでもまだ経営次第では可能性もあるSONYには期待はしたい所だが、最後に日本のメーカーに一言『3Dテレビが予想通り外れて安易に4KテレビやAndroid(スマート)テレビとか作りそうだし作っているんだろうけど、それは意味ないですよ。』っと。

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