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【書評】9月に読んだ本まとめ

日曜日, 9月 16, 2012


勉強上手

勉強上手
(2012/06/28)
成毛 眞

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  • 評価 ★★★☆☆
元日本Microsoft社長の最新刊。
書評サイトHONZや彼のブログでも分かる通り天の邪鬼な内容である。
勉強の仕方を教える本なのに勉強の仕方の本を読んでも意味がないとか書いてある。
またそのような本が乱立するなかで本田直之氏の本などをばっさり斬っていく項が面白い。
ブログを読まなかったり、真面目な本ばかり読んだりしてる人には新鮮だろう。
しかし私には刺激不足。ネットしない人向けかな。


挑戦する脳 (集英社新書)挑戦する脳 (集英社新書)
(2012/07/13)
茂木 健一郎

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  • 評価 ★
脳科学者である氏の本は単独は実は初めて。
脳は死ぬまで完成せず挑戦し続けるという事実から、挑戦することが人間の有り様であると鼓舞してくれる本でもある。
挑戦とは決してオリンピックの金メダルを狙うことのような壮大なことではない。
日々の挑戦である。
そういった事例を上げて解説していく前半。
しかし、「アンチとオルタナティブ」辺りからの日本の問題に切り込んでいく後半からは引き寄せられた。
否定ばかりせずに、新しいアイデアを提示し共感を集めよという感じかな。
また「できない」の項では日本に対してある種のあきらめ感も出ていて、それがこの本が単なる自己啓発系ではない多様性を感じさせる所である。


  • 評価 ★★★
人間が生きる為に必要な食料を生産するのに必須な窒素を製造するのに使われている電力は原発151基分という衝撃的事実で幕開け。
その窒素固定化(ハーバーボッシュ法)から始まる本書はエネルギー問題とそれにまつわる歴史が丁寧に書かれている。エネルギーとは何か?という所から知るにはピッタリ。
本書には関係の無い箇所というか豆知識みたいなのがあるのが唯一の欠点か。
エネルギーは何も電力だけではないという当たり前のことだが、こういう事実を知らないから原発問題などでもヒステリーになる人がいるのだろう。
またこの本で書かれている知識を広めていく必要があると感じる。
人間は危険なものでも貪欲に挑戦し失敗を克服して改善して進化してきたのだ。
その歴史的背景と今後を考える上で必要な概念を理解出来る。


最新 日本言論知図最新 日本言論知図
(2011/08/05)
萱野 稔人

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  • 評価 ★★★
全部で151項目あるテーマをまさに地図(知図)を見るように日本の言論がサクサク読める。それと合間に田原総一郎氏などのインタビューも掲載。
新しいメディアの形を垣間見ることが出来る本書。
特定の主張がない本書のアイデアはネット向きだと感じる。
原発、ベーシック・インカム、地検特捜部、高学歴ワーキングプアから、若者論、婚活、梨園の女、邪馬台国などのディープな分野まで多種多用だが1項目を見開き2ページ解説する。この問題にはこういう論点と派閥があって著名人の意見や主張とかが一目瞭然で俯瞰的にみることが出来る。
この本のようなアイデアのメディアが日本で普及するのを期待。


自分のアタマで考えよう自分のアタマで考えよう
(2011/10/28)
ちきりん

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  • 評価 ★★★

おちゃらけブロガーちきりんさんの2作目。
ゼロベース思考。言い直すなら定説がある問題はバイアスが掛かることがあるからそれを無視して敢えて【自分のアタマだけで考えよう】である。
それはなかなか難しいんじゃないの?っというE難度をやってみろというところが流石に元外資系証券会社勤務といった趣。まったくちゃらけていない。
でもなるほどと思わされる所も有り、それがまた面白い。
2×2マトリクスなど思考を助ける方法が満載でロジカルシンキングなビジネス書である。



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