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下がり続けるAppleの株価の不思議

日曜日, 1月 27, 2013
今日はGIZMODEのこの記事を読んで思った最近のAppleに関するニュースの所感。

アップル、売上も利益も過去最高で株価下落って、なんで?  

この記事中では何故Appleの株価が下がっているのかという問いをAppleが立てた販売予測よりも微妙に低かったからと結論づけている。しかし過去最高益には変わりないしAppleはこのまま没落していくのか。これをどう捉えるべきか紐解くに良い記事が日経のこの記事。

グーグル、タブレットでアップル逆転 低価格武器に 

Nexus7が遂にiPadを抜いた。Appleの牙城崩れたりと言いたい訳である。
台数ベースで。ちなみにNexus7の16GBとiPad mini の16GBの価格差は日本円で9000円ある。
iPad miniの64GBなら25000円も差が広がる。そして、今iPad miniはApple直販でしか手に入らない状況で、かなりの品薄状態であり全く生産供給が追いついてないのである。ちなみに少数精鋭の大量生産でアルミ削り出しボディを採用するiPadでも製造コストは10〜20ドル程度しかNexus7と変わらないから、他の条件が同じなら1台で7000円程度利益差がでる。

つまり「販売台数のシェアで負けることがAppleの負けを意味しない」のである。

しかし販売数だって在庫の供給が十分で機会ロスがなかったらiPadが他のタブレットに負けることもなかっただろう。Nexus7はそのような消去法と価格でiPadに勝ったのである。販売価格から生産コストを引くとほぼ無料で配っているようなものだ。その点はAmazonのKindleも同じ。遂にAppleが負けたとか思って喜んでる人達は現実に目を向けよう。

しかし、上記内容はただの現状分析である。話を最初の記事で取り上げている株価に戻そう。これは憶測でしかないが私は予測よりも売り上げが低かったからではないと思う。それはAppleの将来に対する期待と不安。多くの投資化がAppleの未来に対して大した期待を持てなくなってるのは確かなんじゃんなかろうかということだ。


やはり、これはジョブズ不在が大きい。現実Appleの製品も出揃っている訳で、iTVなんてのも製作されているという話も聞くが、TVなんてもの自体が斜陽している中で、モバイルデバイスよりも普及する見込みはない。だからジョブズはAppleTVをおもちゃとして売ったのだから。

アベノミクスという安倍内閣の経済政策があるが、まだ何もしてないのに人が変わっただけで、日経株価は上昇し円安になった。これは期待(予想)というものを上手く表してる例だが、これは市場が織り込み済みになったら適正値に戻ろうとする。これを自然率と言ったりするのだが、経済については他エントリーで触れることにして、このAppleに対する過剰な期待(予想)が是正されつつあるというのが現状ではないだろうか。しかし、Appleには次の仕掛けを準備する資金も潤沢にある分が日本とは大きく違うが。

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