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北朝鮮とGoogleから考えるネット規制

木曜日, 1月 10, 2013
朝鮮中央通信HPが「欧米化」 グーグル会長訪朝影響? =中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0106&f=national_0106_005.shtml

あくまで個人的訪問ということらしいが。
最近ではロケットの打ち上げに成功した北朝鮮にエリックシュミットが気になったのか北朝鮮を訪問した模様。

グーグル会長訪問で見えた北朝鮮のネット事情 利用される検索エンジンは1社だけ
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/world/toyokeizai-12427.html
北朝鮮で利用される検索エンジンはグーグルが唯一
と実際はこの記事にあるようにネットを解放したい意思の表れだと思われる。
年老いた経営者は政治に興味を持つというが、エリックシュミットも既に齢57歳。
日本にいたら後三年で赤いちゃんちゃんこを着せられてしまうのだ。
っという茶々はさておきネットが規制されている国というのは意外に多い。

中国、SNSユーザー登録を実名に ネット規制強化
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2807G_Y2A221C1FF1000/

などもやろうとしてる中国には以前からグレートファイアーウォールという検閲の仕組みがあるし、今やUAEで北米以外では世界最大のショッピングモールや世界最大の高さのビル、ブルジュハリファを抱えるドバイなど物質的に豊かな国でも未だにSkypeやSNSが禁止である。

日本でもまだネットの閲覧は規制されてないが、ダウンロードの刑事罰化を皮切りに規制の波は進行していくだろうと予想している。
全体でみると平和になって犯罪件数が減る中、相対的に問題を抱えるネット側に警察が利権の維持の為に手を伸ばしてくるのは必然であると言える。

そうならないように常に監視する必要があるのだが、もう忘れた人も多いだろうが、尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件Sengoku38)でも分かる通り、TVや新聞のマスコミは未だにネットをライバル視している為に大きく取り上げることも少ない。

2ちゃんねる管理人のひろゆきが書類送検されたのも警察のネット側への牽制とも言えるだろう。

良いことは良い、嫌なことには嫌と声を上げそれを吸い上げる仕組みが必要という認識を国民が持たない限り規制側の思うツボである。

今の所、そのような仕組みはインターネット民主党があるハンガリーやスウェーデンのDemoexなど北欧諸国に比較して日本では遅れている。
ネットインフラの普及や利用率からして日本が北欧に劣る理由が見つからないので、足りないのは国民の意識だけである。
昨年末の衆院議員選で話題になったネットでの選挙活動解禁など、政治側とネット側を結びつける政策の実現を足掛かりにして意識作りをしていかねばならない。

話を戻すが、北朝鮮のような検閲ワースト1の国も検閲が廃止され情報が流通しだすと国内の歪な構造が浮き彫りになり、ジャスミン革命までは行かないまでも従来とは国の形が変わる。

しかしグローバル化するなかでのフラット化(情報の流通)は必ずセットになっているので各国で個別で規制は今の所は有効でもいずれ破綻することになる。
それは江戸時代のように貿易も必要なく内需だけでやっていけるような国では無い限り。

なので議論はグローバル化の前提で行なわれなければならないので、ネット界での国連のような世界標準のルールや仕組みも必要になると思うのだが、今日はこの辺で。


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