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記憶の中に - 映画 -『テッド』

月曜日, 2月 18, 2013

公開から結構経っているけど、おっさんテディベアの映画『テッド』を観てきた。
汚い言葉とアメリカンジョークで飛ばす120分。しかし、ちゃんと『観せる』映画。



ストーリー
1985年のボストン郊外。ジョン・ベネット少年はテディベアのテッドを可愛がり、命が宿るように祈るとそれが叶うのであった。以後、2人は親友となり、2012年になってもジョンとテッドは一緒に暮らしていた。かつて「生きているぬいぐるみ」として一世を風靡したテッドも今や落ちぶれ、酒と女とマリファナ漬けの日々を送っていた。35歳になったジョンはレンタカー屋の従業員になり、支店長昇進の話が出るも仕事に身が入らず。休日にはテッドと共にマリファナを回し子供の頃のように『フラッシュ・ゴードン』のビデオを見てダラダラと過ごし、雷が鳴るといまだにテッドが一緒じゃないと眠れない。同棲しているロリーとは交際4年になるのにいまだに結婚する決意もできない。交際4年目の記念日の晩、二人が食事を終え帰ると、何人もの売春婦を呼んで乱痴気騒ぎをしているテッドにロリーの怒りが爆発。ロリーに促され、ジョンはテッドに家を出るよう提案する。こうして二人は初めて離れ離れの生活を始める。
先日、日本人では初のTwitterのフォロワー数が200万人を突破した有吉がテッドの声優をやっているのが評判なので日本語吹き替え版の方で観た。当初、予想していたよりもずっと面白かった。アメリカンジョークなので観る人によっては『...』かもしれないが基本的には誰しもが楽しめる映画だろう。
しかし15禁というのもあるし、日本では所謂『子供に見せたくない映画No1』候補になるだろう。
仮に金曜ロードショーで公開されても、訳自体を抜本的に変更する必要が出てくる為にこの映画の魅力は半減してしまう。
家族皆でDVDで観るのも違うと思う...よってこの作品は映画館で観るのが正解である。
そのぐらい下ネタやブラックユーモアが満載されている。テッドという存在を不思議に思わない世界ってのがまた笑える。人形なのにビールや大麻やなんでもありだ。
なんでもありなのに、後半ではテッドの体が引きちぎれ体の中の綿がバラバラに散るところで『あっ!』となるが、そのまま動かなくなってしまうテッド。役目を果たしたと言えるがみんな悲しみにくれてしまう。
これがきっかけで雷の恐怖を克服するベネット。...続きは映画館で。

誰もが幼少期の心の中にテッドのような誰も理解してくれない自分の心を唯一理解する理解者であり友達がいたのではないだろうか。
しかし、そんな友達との別れは成長という形でやってくる。時は巡りまた出会う場合もあるけれど。この映画で最後に伝えたかったのはこういうことだろうと思う。
ベネットの場合はモラトリアムが長過ぎるわけだが、例えば元服と成人の年齢に開きがあったり、社会人になっても親と暮らし続ける疑似モラトリアムな人達がいる今の時代にはぴったりハマる作品な訳だ。

★★★★☆

〈参照〉
http://ja.wikipedia.org/wiki/テッド

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