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監獄で得る自由 - 映画 -『フライト』

水曜日, 3月 13, 2013
2013年の上半期の気になる映画でも触れていた映画『フライト』を観た。


映画は語ろうとするとネタバレになってしまうので難しい。
なので以下あらすじをWikipediaから引用するに留める。

オークランドからアトランタに向かっていた航空機が突然急降下を始めてしまった。機長のウィップ・ウィトカーは制御不能となった航空機を背面飛行させた後に地上への胴体着陸を試みた結果、乗客・乗員102名のうち96名が生還を果たした。ウィップは「奇跡のパイロット」として一躍時の人となる。ところが事故調査委員会はウィップの血液からアルコールが検出されたとして彼に過失致死罪の適用を検討していた。実はウィップはアルコール依存症でコカインの常習者だったのである。過失致死罪となれば終身刑の身となるウィップは、次第に追い詰められていく。

初めに、この映画は予告編にみられる飛行機の急降下からのパニックが主軸ではない。
もちろん飛行機のシーンもスリル満点ではあるのだけど。
メインはデンゼルワシントン演じるウィップという男の人生の葛藤を描くヒューマンドラマである。
ウィップはアルコールとドラッグが原因で様々な人を色々な形で巻き込んでいく。
序盤から色々な伏線を張り巡らせながらも、テンポ良く進むが、徐々に堕落してくウィップに「アルコール中毒って怖いな。」と思いながら観ていて少しげんなりしてしまった。
そんなアルコール漬けのまま公聴会に行ける状態ではないウィップは意外な方法で切り抜けるのだけど、そのシーンでは思わず笑ってしまう。
山あり谷ありで最後には飛び立ってしまうという展開だが、ウィップが譲れないものあったのは『愛』ということだろう。

「初めて自由になれた気がする。」

この印象的な言葉が何を意味するのかは実際に映画を観て確かめて欲しい。
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