0 コメント

人のチカラ - 書評 - 『本のチカラ』美崎栄一郎

火曜日, 3月 19, 2013
株式会社ブクペ様より献本御礼。
人の数だけ本があることが分かるエピソード達が綴られている。



本のチカラ
  • 作者:美崎 栄一郎
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2013-03-12
Amazonより
東日本大震災後、2011 年春からFMラジオの企画としてスタートした「希望の本棚──応援しよう、本の力で」というプロジェクト。「誰かの希望になった1冊は、ほかの誰かの力になる! 」。そんな思いに賛同した著名人、ベストセラー著者たちが、それぞれの「希望の本」を、人生を変えたエピソードとともに紹介する。


まえがき

第1章 光を見つける

ネガティブなときの自分とどう向き合うか……武田双雲
自分の環境に幸せを感じ、一歩踏み出す勇気……浅見帆帆子
人生に期待するのでなく、自分が人生から何を期待されているかを知る……駒崎弘樹
理不尽なことの中にも明るい光を見つける……和田裕美

第2章 自分を認める

神様だってムチャクチャだから、不完全でもしかたない……川上徹也
みんなと違っていい、違うからいい……黒沢一樹
スーパーマンにも、どん底時代がある……木暮太一
誰でも後世のために遺せるものがある……小阪裕司
 第3章 見方を変える

心と行いを変えれば、結果は必ず変わる……池田千恵
誰が読んでも面白い、究極の小説……岩崎夏海
いいリーダーになるには当たり前の連続しかない……嶋津良智
「父親」という新たな目標を見つける……布川隼汰
いろいろな側面から物事を見る大切さ……立花岳志

 第4章 今を大切にする

生きるということは、時間そのもの……小山龍介
「当たり前」が「当たり前」でないと気づく幸せ……中山和義
やるべきときに、やらなければいけないことがある……山田真哉
やりたかった仕事につくということ……美崎栄一郎

 第5章 一歩踏み出す

自分の可能性を信じて一歩踏み出す……喜多川泰
夢に向かって頑張る勇気をもらう……仲谷明香 
「こんなふうに生きてみたい」という理想が希望になる……北原照久 
ビジョンは自由。信じて動けばいい……柘植伊佐夫 
次世代につないでいきたい希望の地図……小川もこ 

「希望」のヒント 


 あとがき

本書も好きなジャンルである「本の本」である。しかし、章のタイトルだけで想像しても読んでみると内容は分からない。
百聞は一見に如かずならぬ、目次は一読に如かずである。
しかし、自己啓発本は数多あれど、本書はそれらとは違い22人の本との偶然の出会いのエピソードが満ちていて面白い。
選ばれた人も本も多種多様で、古事記、赤毛のアン、松下幸之助、英単語ターゲット1900、童話、ラノベなど、人の違いがそのまま本の違いになっていることが面白い。
この事実からも分かるように本が人を変えるのではなく、自分が自分を変えた記録達なのである。
あーしろこーしろと言わず、体験のみで語られる本書のまとめかたは上手い。
そして、一貫した内容にもなっているが網のように多様な為、誰にとっても何かが引っ掛かる内容になっているはずだ。
文章量も多くなくて、読みやすいので、また気が滅入った時にでも再読したい本である。
「希望の本棚」プロジェクト発起人である立川亜美氏は昨年亡くなられたようだ。
このような機会で知るのは残念だが、本は残る。
本書の印税は全額被災地の復興支援に回されるようである。
そんな想いと本書が被災地の人達に届けば良いと思う。

★★★★☆

人の数だけドラマがある…たった1行にこめられた真実: http://labaq.com/archives/51168864.html


※3月20日追記

ブクペに要約を投稿した。 http://bukupe.com/summary/8504
Share This To :
 
Toggle Footer
Top