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パーソナルなテレビは「テレビ」と呼べるのか

日曜日, 1月 20, 2013
「テレビとモニターの違いは?」これが本エントリーのテーマ。
今日は、ひと通りCESのニュースを読み漁っていた中で、
日経の記事を取り上げる。


グーグルのネットテレビ、好みの番組を先読み配信 


「競争なんてくだらない。イノベーションこそすべて」とはGoogleのCEOラリーペイジの言葉だが、日本の家電製造業が必死になっている4K2Kなど放送すら始まっていないコンテンツに対しての予感はただ一つ。

「それって3Dの二の舞では...。」

である。


画質そのものだけに拘るのはレッドオーシャン

そこは資本力と規模の大きさだけがものを言う世界。
既に規模では束になってもサムスン一社に劣る日本の家電製造業にこの戦略は向いていない。
だからその中ではイノベーションが全てというラリーペイジの言葉はその通りだと思う。

今さらアナログTVに戻りたいという人はいないだろうが、戻ったら困るとも思わない人は多いだろう。
しかし、インターネットがない時代に戻るのは困るのだ。
既に本質論に関してはここで勝負はついているのだが、GoogleTV自体が日本で未発売なので詳細を評価することが出来ない。

それとは別に今日、疑問に思ったのはこれだ。
 Aさんは、帰宅するとテレビのスイッチを入れた。画面に映ったのはユーチューブの動画。帰宅途上の電車の中で、スマートフォン(スマホ)を使って見ていた。続きを見終えると今度は画面に、ネット配信映画や放送中のテレビ番組などの中から「お薦めコンテンツ」が表示された。Aさんはリモコンで購入手続きした映画を楽しんでから就寝した。
個人が利用するスマホやパソコンなどから、グーグル製サービスの利用履歴情報を収集。情報を分析して、利用者の好みに合うようにテレビ番組表を自動的に編集したり、興味があるとみられる動画コンテンツを動画サイトから選んで表示したりできるようになる。 
気になったのを引用してみた。便利は便利なんだろうけど...

ここで思う疑問は2つ
  1. PCの延長線上にスマートフォンがあるのだけど、果たしてTVの延長線上は?
  2. パーソナルな情報を皆で見るのか?
である。

僕はTVが担っていたマスコミニュケーションというものやテレビジョンという本来の役目はインターネットの時代になり既に終わりを迎えつつあると思っている。
だからIT業界でイノベーションをするGoogleが今さらTVに拘るのがイノベーションなのかが疑問なのだ。
スマートフォンなどで見ているパーソナルなものが常時表示されていることが家庭内で共有出来るとは思えないのだ。皆が独り暮らしとか各部屋にTVを置くという前提なら別だけど。
だからあくまで主軸がiPhoneやMacというパーソナルなものにあるAppleTVなんかは手軽で便利ではあると思うけど。
あれはあくまでTVがメインではないのだ。
情報の身体化が進行する中でテレビなど、「ただのモニター」に過ぎないのではないのだろうか。

もし本当にイノベーションが全てというなら、

全世界の全放送、全チャンネルをGoogleの巨大サーバーに録画し続けて、レコメンドされた番組や気になるテーマを自由に検索出来て、翻訳もしてくれて取り出せる仕組みこそ実現して欲しい。

これは希望的観測だけど、Googleなら裏ではやってるかも。


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