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時事 - 2013年度国内家電需要総予測

日曜日, 3月 10, 2013
今回は少し仕事モード。
2012年度見込みと2013年度予測の特集を※1 『IT&家電ビジネス3月号』で読んだ。




本誌の特集の冒頭を引用する。

2013年度国内家電需要総予測 アナログ停波、エコポイントという空前の特需の反動から、家電業界はいまだ抜け出せずにいる。2012年度の国内家電需要は前年比約89%の見込みで、2期連続2ケタ減が確実。下半期もなかなか需要が回復せず、「前年比−15%もありうる」と見られていたことを考えれば、前年比89%という数字は健闘したようにも見える。だが、金額にすると2年連続で約1兆円の需要縮小であり、全体需要は8兆円割れとなる見込みだ。さすがに底打ちした印象はあるが、かといって2013年度以降の急速な需要回復も期待しにくい。高い節電ニーズは今後も続くが、基本的には冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの買い替え需要が中心。大きく需要を引き上げる商品は見当たらない。ヒット商品の登場に期待するよりも、多様化している消費者のニーズやライフスタイルに着実に応え、需要を掘り起こしていく取り組みが求められている。特需反動の苦しみを“一過性”と捉えず、家電を取り扱うメーカーと流通が、商品開発や売り場提案を見直すべき時期に来たと捉えるほうが、今後の家電市場の成長につながるのではないだろうか。 


とあるが、当然注目するのは注目するのは2013年どの分野が伸びるのかである。 しかし、分野といっても携帯電話でもガラケーは衰退するがスマートフォンは伸びるといった細分化された中での違いはある。それを内訳とし付け加えることでまずは予測している事柄から現状がどのように変化していくかを認識したい。

薄型TV 112%
 → 内訳 全体的に伸びているが50型以上が130%と成長著しい。

イヤフォン 101%


パソコン 102%
→ 内訳 デスクトップとA4ノートは微減(2%) ウルトラブック、タブレット が140%で合計増

ミラーレス一眼 103%
→内訳 デジカメ自体は80% 

モバイルフォン 104%
→内訳 スマートフォン113%でそれ以外は減 

クリーナー 103%
→内訳 ロボットクリーナーが143%でその他は減 

冷蔵庫 101%
→ 内訳450ℓ以下は3〜6%減 逆に451ℓ以上が5%増

ホームベーカリー 119%

照明器具 103%
→ 内訳 ペンダントは67%だが、シーリング 107% LEDシーリングライト 121% 

温水洗浄便座 101%
→ 内訳 貯湯式 99% 瞬間式 103%で合計増


本誌では事細かな分析が定量化されているが、何故プラスになる項目のみを取り上げるのか。
上記まとめを見て頂いたら分かるだろうが、伸びる分野は『ここ何年かでライフスタイルを変えた商品』達ばかりなのである。
一見、最先端と呼ばれない製品でも、生活の利便性が高い商品、つまり顧客の潜在的ニーズや問題解決にいち早く取り組んだ商品のみが生き残っていく時代なのである。
人口減の日本では冷蔵庫や洗濯機などの生活必需品は、毎年ある程度一定の需要はあるが目覚ましく伸びることはなく、それだけで食っている人達はジリ貧である。
そんな、どつぼにはまっている人達も、時代のニーズを把握し、新たな知識を吸収し実践の場面で活用し、さらに循環(フィードバック)させることで顧客に一歩近づくことが出来るはずである。
逆にこの予測を見て「え?今こんなのが伸びてるの?」と商売にしている人が思うならそれは赤信号なので、日頃の情報収集の仕方を見直して欲しい。
インターネットを使ってないからは言い訳にならない。何故なら例えITがなくても収集出来ることばかりだからだ。
そして裏を返せば落ちていく項目を必死で勉強するのは無駄で、この予測で伸びる方の情報を積極的に仕入れておくことで、他と差をつけられる可能性は十分にある。


〈参照〉
※1『IT&家電ビジネス』については http://www.kadenbiz.co.jp/itkb/を参照されたい。
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