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葉より幹 - 書評 - 『30分でわかる日本の歴史』綾瀬健一

金曜日, 3月 01, 2013
30分でわかる日本の歴史[Kindle版]
  • 作者:綾瀬 健一
  • 出版社:綾瀬 健一
  • 発売日: 2012-11-26

ちゃんと理解していたのは歴史の『点』だけかもしれない。
そんな気にさせられた本。
まさにKindle以下電子書籍向けの長さ。読み切りの存在理由を考えさせられる本。
30分で読み終えるからこそ、1時間に2度読み返すことが出来る。それが良い。
これを繰り返すことによって自分の中に幹もとい1本の線として浮かび上がってくる。

Amazonの内容紹介 
本書は、日本列島に人類がやってきてから現在に至るまでの歴史を、わずか30分ですっきりと理解できるようにまとめた日本の通史です。...中略...また本書では、明治維新以降の日本の近代史について、いわゆる自虐史観と呼ばれるような、日本の戦争責任を殊更に強調し、日本批判のために架空の事実まで持ち出してくる、いびつな歴史観を採用していません。特に近年のメディアで騒がれる南京大虐殺などに関しても、客観的に確かめられた事実と歴史的重要性だけに基づいて記述を行いました。 あくまで公平に、日本と日本人の歩みを正確に辿りました。結果として、幕末から敗戦に到るまで、アジアへの侵略を進める欧米列強の脅威の中で必死に生き残りの道を探ってきた日本人の姿が、はっきりと浮き上がってきています。 ぜひ本書を利用して、日本史の理解への扉を開いてください!

縄文時代からマッハで駆け抜けていく本書は、中途半端に分かってる人にこそ読んで歴史に筋を通すべき本である。
縄文時代〜弥生時代に渡ってまでの日本史の始まりを読みながら郷愁に浸りつつも、「なるほど、ここで宗教が出て来るのか。」とかその後の中世から近代史と現在まで含めて考えながら読むと一層理解出来るし、軍部と天皇への支持が交差して進化してきた流れを掴むことが出来るし、そういうものを色々考えさせられるのが楽しい。
今、自分が歴史の上に生活が成り立っていることを瞬間的に分からせてくれるのが本書のオススメ理由である。
教科書は冗長的なので、こんな短時間で読める本書の方が普段歴史に興味が分からない層に向いてるかもしれない。
そしてこれを読んだからには葉を知る必要もある訳だが。

★★★☆☆


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