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視点 - COURRiER Japon 2013年 4月号

火曜日, 3月 26, 2013
定期購読しているクーリエジャポンを遅れながらも読了。
今号も気になる記事が多かった。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 04月号 [雑誌]
  • 作者:
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2013-02-25

今号で目を惹いたのは、まずDNAデータを記録する時代がやってくるという記事。
白いホコリのような人口DNAに739KBのデータを記録することに成功したそう。
湿度の低い冷暗所であれば、何千年の間保存出来るというのは凄い。

人生に必要なことをエリートはこう教わる

今号のメインの特集である。
まず、何故宇宙開発に先攻していたソ連ではなくアメリカが月に最初に行けたのか?から見るコロンブスとケネディの違いからその戦略(ストラテジー)の違いを紐解いていたりするのだけど、既に知っている内容も多かった。
ロンドン•スクール•オブ•エコノミクスの記事39頁の、
優れた判断の出来る人は自分の知性の限界を悟っている人で、一貫性といったものを美徳とみなさずに頑固や主義主張に縛られた無知とみなす傾向にある。
 というのは、何があるか予測することが困難な今、ある意味での場当たり的な判断というのはこれからの時代にあっていると思う。
これは先日書いた、
無駄に遊べ - 書評 - 『このムダな努力をやめなさい「偽善者」になるな「偽悪者」になれ』
にも書かれていて、その連関が面白いことだなと思ったり。
「あなたが優秀だとしても幸せになれるとは限りません」と説く、Clayton M.Christensenの記事は読んでいて面白いなと思っていたら、かの有名な、
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
の著者だと知り、早速購入。
瀧本哲史の記事は1月にこのブログで取り上げた【時事】米DELL 株式非公開化をどう見るかだった。利益も少なく成長の見込めない企業が株式を上場し続ける意味はないが日本企業では未だに見栄からかそのようなリビングデッドな企業も目立つ。
業務や組織の効率化などをスピードを持って行なう新陳代謝の為にMBOをしたDELLを日本のエレクトロニクス企業も検討すべきとの意見には賛成。

今号ではその他にも見所は多い。
オーダーメイドベイビーが進むアメリカでの精子バンクの記事や、中国の学歴軽視の共産党の実態、インドの学生の進学先が中国に集中して来ていること、ドイツに移民したガーナ人が祖父である部族の王が亡くなった為に後継者として王になってしまった話など笑える記事もある。
彼は王様業務は電話とインターネットで行なっていて普段はドイツで自動車の修理工をしているそうだ。

負のスパイラル

アルジェリアの人質事件から見るテロの実態も考えさせられる。
テロの「負のスパイラル」を解説すると、
テロをする→警備が強化される→採掘コストの上昇で石油、ガスの価格が高騰する→目的達成
となっていて米国を貧乏にすることが目的のテログループは警備を強化されるのは痛くも痒くもないのである。
このバランスが、アメリカのシェールガス革命で変化するのか気になる所だ。


後半では秘密結社の特集もやっているので興味のある人は読んでみて欲しい。

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