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敵がどこにもいない - 書評 -『「すみません」の国』 榎本博明

月曜日, 8月 05, 2013
最近ブログ更新のペースが落ちている。

年始から一日一更新を目指していたものの情けない限りである。書評を書くと一番PVが伸びるので本を読む人はやはり本を探して誠に勝手に書き散らしている書評でも見てくれているのかなと書くこと自体は楽しい作業である。ペースが落ちた理由としては、アウトプット以前にインプットをもっと増してより豊富な視点や言葉で書き留めたいと自分の中で敷居を上げてしまったことにあると思っている。
何ヶ月か前に読み始めた松岡正剛の千夜千冊など読んでしまうと、自分の知識が以下にレベルの低いものかを愕然としてしまう。否、しまっていた。


しかし、そんなことを言っても、ただの自分が書いた記録が後に自分の変化した点として残っていればよいと気を持ち直して書いていこうと思う。自分のことなんか他人はそんな気にしていないし、実際、他人のこともそんな気にならないからである。SNSとかにハマってしまうとそこを壮大に勘違いしてしまうので注意が必要だと自戒を込めて。そんな訳で、短い文でも気にせずに簡易で安易で晴れやかに書いていきたいと思う。

さて前置きが長くなってしまったが、今回から連続でここ最近読んだ日本人論の本を三冊上げてみる。


「すみません」の国 (日経プレミアシリーズ) (日経プレミアシリーズ 157)
  • 作者:榎本 博明
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2012-04-10

これは後日書く『空気の構造』を端的に表している良書である。臨床心理学者の著者が書いていることは誰しも「確かに」と思わせられること請け合いだ。決して日本人がホンネを伝えるのが苦手なのではなくて、タテマエとホンネを上手く使い分けるのは別に誰しもがそうで、欧米と日本でその使い分け方が違うだけなのである。そして、日本人の使い方では海外の人には通用しないし今後グローバル化が進む中でどのように変化していくのかは興味がある。

しかし、結論が弱いというかこれは今回から紹介する三冊ともに同じ印象を受ける。しかし、それはあくまで自然科学ではないからかもしれないが。

★★★★☆
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