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気になるニュース - KADOKAWAとドワンゴの経営統合

水曜日, 5月 14, 2014

コンテンツとプラットフォーム、リアルとネットの緩いつながり。今日の気になるニュースはやはりKADOKAWAとドワンゴの経営統合について。

今回の経営統合で、カドカワドワンゴは日本では始めてのリアルとネットを包括するメディア・コングロマリットとなった。当然、メディアでトップ扱い。カドカワとドワンゴが時価総額でほぼ同規模(1000億円前後)の会社だったことに驚いた人もいるようだ。実感値だが「ドワンゴってそんなにすごい会社だったの?」と、今さらながら聞かないと分からない人も、ニコニコ動画を普段利用しない人や、ネット界隈に疎い人なら多いのかもしれない。

記者会見の雰囲気にあらわれている通り、端的に言うとドワンゴ(あるいはかわんご)は、ジブリにも気に入られKADOKAWAにも気に入られた...という話なのだろうけど、2011年の資本提携からじっくりと話を進めてきたんだろうと推測する。

川上量生氏(かわんご)が実現したかったコンテンツとプラットフォームをどちらかではなく両方提供する布陣が整いつつある。本ブログにもニコニコ動画に関しては何回か記事を書いているが、そういう意味で私からすると今回の件は割と自然だったりするのである。少し引用してみよう。

緩い繋がりの共存 - 岡田斗司夫と川上量生
"元々ニコニコ動画の利用者はひろゆきの言うネット原住民のような人達ではなく、リアルユーザーとネットユーザーのハイブリッドだったであるという認識なのである。これはドワンゴを理解する上で欠かせない認識である。"
 ひろゆきとかわんごの違い = 2ちゃんねるとニコニコ動画の違い
"手離れのいいプラットフォーム、コンテンツはおまかせで場だけ提供というタイプは、米国企業しか勝てません。日本が勝てるプラットフォームは自らコンテンツをつくって新しいジャンルを開拓する任天堂モデルだというのが持論です。"
記者会見でも言っていたが、この流れのなかで今回の経営統合はむしろ必然であり、クローズドなプラットフォームではなく、緩くつながったオープンなプラットフォームの部分、リアルでもネットでもコンテンツ作成者を支援していく仕組み、あとはニコニコ超会議などのリアルイベントもやりながら新しいことにチャレンジしていく新生「KADOKAWA・DWANGO」は今後も要注目の企業の一つである。cakes.muの連載「川上量生の胸のうち」も面白いので興味のある方は読んでみて欲しい。


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