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スマートフォンを持っていると固定回線が割引になる理由

水曜日, 7月 03, 2013
今、ブロードバンドの固定回線契約は伸び率も鈍化しており、特にNTTは苦戦を強いられています。
その理由は、スマートフォンでインターネットが快適にできるようになったことと、LTEなどの高速通信網が標準装備且つ定額で提供されているために、スマホの通信を家庭のPCで利用することが出来るようになった為です。
PCを使う時間自体が減っている若年世代では、使いこなさないのに毎月5000円も払わないといけない固定回線契約は必要性が低いのも無理はありません。

本日、引っ越してきた時に契約したOCNフレッツ光プレミアムからJ-COM(ジュピターテレコム)へ固定回線の契約を変更しました。Huluやニコニコ動画の利用がなければ必要なかったので検討はしましたが、今の所の落とし所でした。
変更したきっかけは、我が家のスマホ(iPhone)がauに変更してから2台になった為です。
テザリング電話+ネット回線の契約あらばJ-COMの提携先のauのスマートバリューが適用されます。
スマートバリューというのは、パケット定額に入っているユーザーが固定回線を契約するとスマホの請求額から一台あたり1480円値引くサービスです。
我が家では従来のOCNでは4935円払っていた金額が、J-COMに変更すると5460円に値上がりするのですが、スマートバリューの適用で実質2500円で利用出来てしまいます。
つまり、固定回線の契約が半額になったと言えば分かりやすいでしょうか。
仮に4人家族がスマホを利用していた場合、実質タダになる訳です。

この施策のせいで、関東ではauのスマホ4台あたり1件のペースで固定回線の契約が上がっ(フレッツから乗り換え)ています。顧客にとっては今まで契約していた固定回線の料金が下がるという直接のメリットがあります。
ではこの施策がauにとって何のメリットがあるのでしょうか。

auのLTEのパケ詰まりの件でも記憶に新しいですが、莫大に増え続けるインターネットトラフィックの上では、いくらauの所有する電波帯でアンテナを建て続けたとしても、とても捌き切れないのです。
大量の人が集まる場所には無料のWi-Fiスポットを提供することで、なんとかデータ通信をカバーしようとしています。
このような、その他の回線を使って大勢の通信回線をカバーすることを、データのオフロードと呼びます。
今はSNSなども飛躍的に普及し、動画サービスは場合によってはテレビ放送と変わらないぐらいの高画質になっています。これらサービスが一番使われる時間帯と場所。
それは家の中そして夜です。
大体7時ぐらいから11時過ぎぐらいまでがピークと言われています。この間のピークタイムに合わせてオフロードさせるのは、より高速回線で各世帯にある方が望ましい。
もう分かりますね。固定回線です。
固定回線を家の中で無線LAN(Wi-Fi)として利用してもらうことで、通信キャリアはデータのオフロードに成功しますし、顧客もWi-Fi通信でスマホも快適に使うことが出来ます。
スマホの契約をした時に無線ルーターを貰ったのもその理由です。

だから、このような抱き合わせ販売のようなやり方でしばらくのブロードバンド市場は進んでいくと思われます。
その他、大量に含まれるオプションの中に固定回線契約の料金が含まれているなんて良い子は言ってはいけません。
ただ解約漏れは注意しましょう。
しかし、本来は電波帯域をオークションに掛けることで通信回線だけでも様々なコンテンツ、例えばワンセグテレビなどを放送ではなく通信として利用することも出来るのです。
この貴重な電波を凄い広い帯域でしかも格安で手に入れている人たちがいます。
そうですそれはテレビ局です。

さて、長くなったので今日はこの辺にしておきましょう。

週刊ポストより


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