0 コメント

ホームページ、ブログ、ソーシャルと教育

月曜日, 2月 03, 2014


ニコ生でJMOOKの夏野剛さんの基調講演をみた。
 JMOOKとは
インターネットから履修登録することで、誰でも大学の講義がパソコンなどで見られるサービスを4月から開始する予定の、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会。 
相変わらず含蓄とユーモアに富んだ講演の内容で場の雰囲気を持っていくのが上手いんだけど、とりあえず内容を紹介しておこうと思う。
まず飛行機のネット予約が1998年まで出来なかったことを引き合いに出してインターネットが格段にものごとを効率化し、次に検索で革命が起きて、最後はソーシャルによって個人の情報収集能力の拡大で人類の進化のスピードは加速している、と時代背景を簡潔に語るところから。寺山修司氏の「書を捨てよ、町に出よう」は今なら「若者よ引き籠もってググれ」であると言っていた。 現在はにわか専門家が量産する時代で、知識だけなら時間がある限り興味のあることを調べ尽くす素人には勝てない。つまり単なる知識量だけで勝負する時代ではないということである。
ネット選挙解禁の衆議院に参考人として招致されたときもそうだったが、こういう上の世代にいる人と下の世代を上手く繋ぐプレゼンを出来る人は貴重である。夏野さんは最近ではドワンゴの取締役としても有名だが、社外取締役として10社以上関わっていたりすることもあり視野が広く知識も豊富で洞察力に優れていると思う。特に友人がシリコンバレーから4年間の赴任を経て日本に帰宅した話は参考になった。帰国した友人の子供は小学6年生だけど日本の学校は一方向で全く面白くないと言っているそうだ。シリコンバレーの公立小学校ではティーチングとコーチングを分けていて、ティーチングの方はカーンアカデミーの教材を使用しているという。生徒はその教材をPCで自分のペースに合わせて進めていく。そして、適正を見ながら教師はコーチングに徹するという訳だ。これは非常に面白い。日本は私立小学校でもそこまでドラスティックには進んでいないのではないだろうか。夏野さんはゆとり教育にも賛成でゆとり教育が見直される現在、時間数を単に増やして面白くない教師の話を聞き耐えることが自己目的化してはいないだろうか、土曜日に勉強させられていたら浅田真央さんやその他も含めて現在活躍している若い世代は生まれていないのではないのだろうか、と。”日本の高校生ダンサーやったあ!「ローザンヌ国際バレエコンクール」優勝・2位独占”もタイムリーな話題として取り上げていた。
まとめるが、社会全体で個人の適正配置を作っていかないといけないし、多様性を前提にしていない社会の作り方は既に時代遅れなのである。 それを象徴されるものが新卒一括採用であり現在の学校の教育システムにも繋がっているということだ。
夏野さんの意見には同意する所が多数なので、時間がある方はニコ生タイムシフトを見て欲しい。
Share This To :
 
Toggle Footer
Top